デザインのもつ創造力と人類学のもつ批判的想像力。デザインの抱える介入主義と人類学の抱える記述主義。両者の強みと弱みを踏まえたうえで、互いを掛け合わせることで生まれる批判的かつ創造的諸実践を、「デザイン人類学」という名で捉えてみたい。それは、応用人類学の一形態かもしれないし、応答の人類学に連なるものかもしれないが、不可避的に超領域的な実践になるだろう。今期はデザイン人類学やその関連領域で活動する人たちとの対話を通じ、21世紀の地球社会の諸問題に関連する問いを深化させ、解決方法を模索したい。
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中村 寛 リベラルアーツセンター教授
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詫摩 智朗 統合デザイン学科教授
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高見 真平 情報デザインコース講師